ずっと大好き…この恋は永遠…
「なんで悠太が…?」
みのりの言葉に、崇が少し難しそうな顔をして…
悠太の座る席を指差した。
「とりあえず座って話さない?
コーヒー…より紅茶の方がいいかな」
崇が悠太の隣に座って注文を始めたので、みのりが戸惑いながら悠太の前に座る。
視線をずっと膝に落としていると、注文を終えた崇が切り出した。
「小田切には去年の夏頃からうちの会社で働いてもらってるんだ」
崇の家は、車の修理工場を営んでいて、今は崇が会社を管理している。
そんなに大きくない従業員10人ほどの会社。
細い体系で穏やかな顔立ちの崇とは似合わないような気がしていたが、1回だけ見たつなぎ姿はよく似合っていた。
「去年の夏…?」
みのりの言葉に崇が頷く。
みのりと同じ年の悠太は、去年の夏はまだ高校生のはずなのに…
訳が分からない様子のみのりに、崇が続けた。
「小田切、去年の春に高校中退してるんだ。
…小田切は本当にみのりちゃんに何も話してないんだな。
せっかく連れてきたんだから納得するまで全部話せよ?」
崇の視線が、みのりから悠太に移されると、悠太が気まずそうに顔を背けた。
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