ずっと大好き…この恋は永遠…


「軽い奴なら心配いらないけど…

塚越はそんなタイプじゃないし、もしかしたらおまえの事本気かもしれない。

ああゆうタイプは気を付けといた方がいいかもな」


タバコの灰を灰皿に押し付けながら言った渡辺に、浅井が眉をひそめる。


たったあれだけしか話した事のない塚越が自分を本気で好きとも思えなかったが、渡辺の言葉を否定する事も出来なかった。


さっき番号を聞かれたのも、勉強だけが目的ではない事に浅井も気付いていたから。


じゃなきゃあんな目で見つめてきたりはしない。


「でも塚越はやっぱり佐倉と重なるなぁ…

真面目なとこが似てるんだよなぁ」


「まぁ…みのりも塚越も真面目ですからね」


「だろ?

塚越に佐倉に似てるなって前言ったら喜んでたよ。

憧れてるんだってな」



渡辺の言葉に、塚越がみのりを褒めちぎっていた事を思い出す。



『憧れちゃいます』


そう元気に言っていた塚越…



隠していた訳でもなかったが、バレた事でみのりと塚越の関係を悪くしてしまった気がして…

浅井が表情をしかめて、換気扇に吸い込まれていくタバコの煙を眺めた。


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