ずっと大好き…この恋は永遠…

手に入れた恋の重さ




…―――パチン


みのりがケータイを閉じた音が更衣室に響いた。



昨日電話をかけ直す事ができなかった事に罪悪感を感じて、珍しく2回もかけた電話は繋がらなかった。


みのりのため息が静かに床に落ちる。



一晩考えても気は重いままで、悠太の話が頭から離れないでいた。


悠太へと気持ちが揺れた訳じゃない。


ただ、悠太の置かれている現状がつらすぎるから…

あまりに衝撃的で心を揺さぶる。



悠太の話を浅井にするべきかどうか…


でも話したところで何もならないし、第一こんな話をされても困るだけ…


そんな事ばかりを考えていた。


崇はきっと浅井には言わない。


だから自分が言わなければ浅井に伝わる事はない。


それに

『聞きたくない』

そう言っていた浅井が頭に浮かぶ。


だけど内緒にするのも嫌で…



どうすればいいのか、分からない。


.
< 92 / 292 >

この作品をシェア

pagetop