MEMORY-君と過ごした夏-
「シロッッッ!!!!」
そう叫んで、飛び起きた。
「あ…れ…?」
周りを見回すと、いつも通りの私の部屋…
「…夢か…」
ホッとしたのも束の間、涙を流していたことに気づく。
…シロ…
いつの間にかシロは、私の中で、こんなにも大きな存在になってたんだ…
―――♪~♪~♪~
軽快な音楽がケータイから流れた。
メール…?
誰から…
メールボックスを開くと、そこには『茜さん』の文字…
茜さん…?
何の用だろう……