MEMORY-君と過ごした夏-
「きゃっ?!」
つまずいて、コンクリートの地面に膝をついた。
「―――…ッ」
止まってなんていられない。
この足が折れたって、走る。
ねえ、待ってて?シロ。
私、あなたに伝えなきゃならないこと、たくさんあるんだよ?
待ってて、今、行くから―――…
「―――ッシロ!!」
公園に着くと、電話ボックスの中にもうシロはいなかった。
シロを探して公園を見回す。
そのとき――――――
「ナ…オ…?」
消え入りそうなほど小さい声。
でも私の耳はその声を逃さなかった。