MEMORY-君と過ごした夏-





「久しぶりに家に帰ってきた私にアイツ…もう遊びには行くな、いい加減大人になれ、って怒鳴ったのよ?

あり得ないわよね。私のほうが年上なのに」


クスクスと笑う茜さん。


…蒼太らしいな。


怖いくらい真っ直ぐで、純粋で。

誰にでも全力でぶつかる、太陽みたいな人。


「あのころの私、一生懸命な奴のほうがよっぽど子供で、バカみたいだと思ってたから…

怒鳴られて、かなりカチンときて、殴ったのよね…蒼太のこと

綺麗事言ってんじゃねぇよ!って


そしたらアイツ、なんて言ったと思う?」


相変わらずクスクスと笑っている茜さん。


私には想像も出来ない。

蒼太の考えること。



「アイツ…うん、そうだね、って言ったのよ


笑っちゃうわよね、ほんと


自分で言っといてさ…



それで、こう言ったのよ




ほんとは、俺がもっと姉ちゃんと一緒にいたいから、家にいてほしいんだ

って」





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