永遠
あー、だるい。
「ん?」
準備も終わり、大学に向かうため
見慣れた道を歩いていると、目の前を何かが通った。
「ちょうちょ……?」
なんでこんなところに?
ここで蝶々などめったに見たことない。
それにしても
「綺麗だなー……。」
私はその綺麗な蝶々を
夢中になって追いかけてしまった。
あれ?どこいった?
「ってか、ここどこ?」
夢中になりすぎて
なんだか、知らない場所に来てしまった。
周りを見渡すとひとっこ一人いない、
見たこともないようなところにいた。
この年になって、蝶々追いかけて
迷子とか笑えない。
確かそんなに
歩いてないはずだから家の近くだと思うのだが
どこから来たのかも覚えていない。
誰かに道を聞こうとしても、
その人が誰もいないのだからどうしようもない。
コツコツ…
足音?
後ろの方から足音が聞こえるので、
すぐさま振り向いて見ると、
スーツ姿の男の人が立っていた。