んな口約束より確固たるモノを
そう、俺の姉貴、天使セナ(あまつかせな)。
傲岸不遜で悪魔、でもどこか憎めないそんな女。
美珠は突然の姉貴の登場に戸惑っている。
「きゃああああああああ!可愛ーい♡」
「え、えと?」
おいおい姉貴、毎回特攻かけんなよ。
美珠混乱してるじゃねぇか。
「まだ名乗ってなかったの。童はセナ。天使セナじゃ。そなたは?」
「あ、有栖川美珠です。よろしくお願いしますです」
くすりと笑って、姉貴は美珠に手を差し出す。
「可愛いおなごよの」
そのセリフと笑顔は何年ぶりだろうか。