んな口約束より確固たるモノを
んな未来

パーティー・カラード・フローライト



龍矢がくれた“アレキタイプ・ガーネット”のピンキーリング。


オカマな煌姫ちゃんに頼んでも無駄だと、当時諦めたもの。



高校生なんて、子供でも大人でもなくて。


当時は煌姫ちゃんの顔色ばかり伺って。


嫌われないように必死だった。



煌姫ちゃんがオカマになってからは、自分の言動に敏感になった。


煌姫ちゃんに身体を求めてはいけない

煌姫ちゃんのキスは、スキンシップ



そんな風に思い込んでないとやっていけなかった。



『ねぇ、アリス。アリスは宝石、詳しかったよね?』


あの頃の、記憶の欠片。

声の主は思い出せないけれど。




『花言葉って……詳しい?』


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