んな口約束より確固たるモノを



「でもさ、真面目な話」



そうやって区切られたら緊張するだろ。


わかっててやってるあたりが怖いな、お姉さんは。



「アリスは可愛いから、会社に勤めたりなんてしたらアウト。すぐにモテモテになって、捨てられるよ?」


「な……!」


「火の消えたタバコみたいにね」



お姉さんは左手の薬指を見せてくれた。


そこにはあるべきモノがなくて。



「私ね、結婚してるわけじゃないの」


「え?」


「愛した人は私を娶るのは世間的に厳しいところにいるの」


< 137 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop