俺様男子とラブ同居
・・・・!


歩夢の言葉に、俺は返す言葉がなかった。




「……ん?あ、ごめっ……私、寝ちゃ………わ!」

「っ!」


寝ぼけた様子で、一瞬目を開けた歩夢。

しかし、体を起こそうとして足がもつれて倒れ、俺に抱きついてきた。


俺はとっさに、歩夢を抱きしめるような体制になり、歩夢を抱える。




歩夢を抱きしめるなんて…こんなことは、いくらなんでも初めてだ。

細くも太くもない歩夢の体が、俺の腕に包まれる…




「慶太…」

「・・・」

「けい…た……」

「…………」


寝言のように、何度も俺の名前を呼ぶ歩夢。

気がつくと俺は、歩夢を力いっぱい抱き返していた…




「お前は、俺にとって特別だから……誰のものにもなるな」


そして、無意識に俺は…そうつぶやいていた。



「………」


歩夢から少し体を離し、薄暗い中…歩夢の顔を見つめる。

歩夢はスヤスヤと寝てしまっている。


俺はそんな歩夢の頬に軽く手を添えて、触れるか触れないくらいの、軽いキスをした…
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