俺様男子とラブ同居
肩にかけたタオルで、まだ濡れた髪を拭いている慶太。

その姿に、なんだか見とれてしまう…





「…帰ってたんだ」




私に気づいた慶太が、髪を拭きながら話しかけてくる。




「うん…今さっき。慶太寝たの?」

「うん。さっき起きた…」

「そう…」


朝から、今まで寝てたのか…




「風呂か?」

「あ、うん…そう」

「ん…」


慶太が、バスルームのドアを開けてくれる。




「ありがと」


私はバスルームに入り、ドアを静かに閉めた。

慶太が入ったばかりからか、バスルームはまだ暑くて、脱衣所の鏡は曇っている。



なんか…慶太とうまく話せないな……

今朝のことで、妙に慶太のこと意識しちゃうよ…


慶太もなんだか、いつもと違うし…

私が昨日の夜、ずっと寝ちゃって迷惑かけたから、怒ってるのかな…

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