車椅子から見える愛

やはり、もっと早くに専門の病院へ行くべきだったのかと自分を責めることもあった。


だけど、その専門の病院というのは、障がい児の専門の病院なのである。


生まれる前に正常だと言われ、双子の一人を亡くし、親として自分の子が障がい児だと認めることが出来るだろうか。


とにかく、てんかんを起こしたのだから、専門の病院へ行かなくてはいけない。
障がい児とはその時点でも思ってはなかったのだけれど。


誤解される発言だとおもうので、早めに言っておきたい。決して障がい児者を差別しているわけでも、していたわけでもない。


親としての感情はみんな同じだと思う。
障がい児の親ははじめから障がい児の親ではないのだ。


我が子が障がい児ということをみとめるまでにはかなりの時間が必要なのである。そしてゆっくりとそれを認めて、障がいがあっても我が子は我が子だと思えるようになるのである。


病気と同じと思ってもらえばわかるかもしれない。誰も病気にはなりたくないが、病気になってしまったことを受け入れ、その中で自分にできることを探して生きていく、それと同じだと私は思う。


わかりやすく言えばの話だが。


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