車椅子から見える愛


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看護師に電話を入れた。


昨日の車椅子のことを話すと、一度業者さんに来てもらったとのこと。


その際に、奥の方にシッカリ座らせれば大丈夫だと言われたらしい。


「いや、動くとズレるので、やはり一度話をしたいんです。ベルトもゆるいようですので」と私は言った。


1/10に目の腫れのことで行くので、なるべくその日に業者さんに来てもらえるようにお願いした。


あーもう。
大変なときに大変なことが重なる。


母親が退院すると、しばらくは母親も今までのようには動けないので、介護が大変なのに。


私はかりんのことならどんなことでも頑張れるのだけれど、やはり親の介護はもっと大変なのだと感じる。


食べさせたり、抱っこしたりするわけでもないのに、何故なのだろうと考えた。


それは、かりんとは違い、母親は喋るから。
自分の要求を言葉にするので、それに振り回されるからだ。


難しい。


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