Blood Tear
「だからどうして此処まで来て迷うんだよ!」
「まぁまぁ、そんなに責めないで下さいよ~」
怒鳴り声をあげたのは先程から苛立っている様子のレオン。
そんな彼を制するジークはニコニコと微笑み謝る気はあるのか疑ってしまう程である。
目的の地が目の前に広がっていたというのに、山道を降る途中で何故か道を間違えてしまったジーク。
怒鳴られるのも仕方ない。
「もう目の前に見えていますし、少し寄り道して準備もできた事ですし、ね?」
遠回りした事に何の悪気のない様子のジーク。
そんな彼に呆れ果て溜め息を吐く。
「処で、何故ローブを?」
地図を広げ先頭を歩くコウガは後方のレオンとクレアに問いかける。
2人は目的の場所がスウィール国と聞き、先程寄り道した街でローブを購入していたのだ。