Blood Tear


 「……何故だ………」


彼女を見つめるローグは反応のない彼女に不満を抱く。




 「何故私を見ない!?」


こんなに君を想っているのに、何時も君は他人を見てばかり。


だから邪魔なものは全て奪った。

自分の想いを邪魔するもの全てを。




ローグは彼女のか細い腕を掴むとベッドに突き飛ばす。


意識があるのかもわからない彼女はそのままベッドの上に仰向けに倒れた。




 「邪魔者は誰もいなくなった……お前は私だけを見て いればいいのだ……」


彼女の上に馬乗りになるローグは綺麗な長い髪を優しく撫でる。


その指は柔らかな頬に触れ、彼女の細い首を掴んだ。




 「なのに、何故私を見ない!?」


目の前には私しかいないのに、君は未だに私を見ない。



その澄んだ瞳にローグの姿を映す事はない。

それが悔しくて、憎くて、苦しくて…



細い首を掴んでいた右手にもう片方の手を添えると両手に力を込めた。










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