Blood Tear
「彼と一緒だったら面倒な事もなくシェイラと簡単に会う事ができただろうに……彼奴は1人で屋敷に戻ったか……」
窓枠に腕をのせもたれかかるレグルは冷たい風にあたりながら呆れたように息を吐く。
「レグルは2人と仲が良いんだ」
「仲が良い訳じゃない。ただ2人とは腐れ縁なだけさ」
賑やかになってきた街中を見つめ言うコウガ。
するとレグルは否定しながらくわえた煙草に火をつけた。
「幼い頃からの知り合いだが、会う度に言い争って喧嘩ばかり。彼は手加減というものを知らなかったからな……」
コウガの方に煙がいかないように息を吐き懐かしそうに言うとレグルは不思議そうにコウガを見上げた。
「何故だろう、君と居ると何でも話してしまいそうだ」
澄んだ青い瞳に見つめられ、首を傾げるコウガは優しく微笑んだ。
疑問を抱くレグルだが、下の階から聞こえてきた物音に反応し何事かと目を細める。
誰かが暴れているのか、何かが倒れ硝子が割れる音が 響く。
騒がしくなった一階を不信に思った2人は互いに顔を見合わせた。