Blood Tear
ジーク、クレアの2人を囲む50の敵は武器を掲げ襲いかかる。
剣で斬りつけ銃を撃ち、斧を振り上げ矢を放つ。
一気に10人を相手にするクレアは鎌を振るいながら疑問を抱く。
襲ってくる彼等だが、いとも簡単に倒せてしまう。
まるで戦闘経験のない一般市民。
何の手応えのない彼等を突き飛ばし後ろのジークをチラリと盗み見る。
彼は一人一人的確に仕留めるが、全員峰打ちで気を失わせているだけだった。
「気づいているとは思いますが、彼等はこの村の住民、操られているだけですので、殺さないで下さいね」
クレアの視線に気づいたのか、放たれた矢を切り捨てるジークは手を休ませる事なく言う。
「…わかってる……」
無駄のない動きに驚きながら彼女は呟くと振り下ろされた剣を弾き鎌の柄で打撃を与える。
なるべく相手に深手を負わせず戦う2人。
その様子を観察していたマットは頭を掻き、屋根の上で高みの見物を決めていたナギとカンナは呆れたように溜め息を吐く。