Blood Tear


屋根の上から見下ろすのは、巫女装束を身に纏い艶やかな黒髪を1つに結った少女2人。


動く度、髪飾りに付けられた鈴がリンと鳴る。




 「後ろから攻め入るつもりだったのに、ばれちゃうとはね」


 「仕方ないよ。でも、分断させられて良かったんじゃないかな」


作戦が駄目になったと黒い瞳を細め爪を噛む少女ナギと、柔らかく穏やかな物言いの少女カンナ。



性格は正反対のようだが顔は瓜二つ。


何処からどう見てもそっくりで区別のつけようがない。





2人の右手、村の入り口付近に居るのは、乱れた茶髪に黒縁眼鏡、少し汚れた白衣を身に纏う男、マット・ディレクト。


両手をポケットに突っ込む彼は隣に金髪の少女を連れる。


薄汚れたワンピースを身に纏う彼女は虚ろな灰色ので何処か一点をただ呆然と見つめていた。











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