風に恋して:番外編
「約束、忘れるなよ?」

レオはまた笑って……リアの身体をそっと引き寄せてくれた。後ろから、温かい腕が回されてお腹にそっと添えられる。

「ルカ……もうそろそろ、出てこいよ」

さっきは「まだしばらくお前のお腹の中にいてもらってもいい」なんて言っていたのに、今度は「出てこい」と言うレオにリアは思わず笑った。

それがリアに触れたいという理由だけではなくて、ルカに会いたいという気持ちが1番だということもわかるから。

そして、リアも同じだから。

2人とも同じ気持ちだと、改めてわかったことが嬉しい。

「もうすぐだよ……」

もうすぐ、会える。

最愛の人と同じくらい愛しい存在のルカに――


It is not only you to be jealous… *END*
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