【完】まりあ ~人魚姫の涙~
もう、涙なんて枯れて出ないと思っていたのに、大粒の涙が後から後から零れ落ちていく。
そんな私の背中を優しく撫でてくれるものだから、その優しさに付け込んでしまう私はきっと最低なんだろうな---
でも、今は私の傍にいて優しくしてくれる敦さんには、本当に感謝している。
だって私一人だったら、耐えられなかっただろうから---
「ほら、このまま横になって」
「…んっ…、……ヒック」
私をベッドへと横たわらせながら、敦さんも一緒に横になる。
そしてなおも抱きしめてくれた。