【完】まりあ ~人魚姫の涙~
明日…、
もう一度海に行ってみよう---
その時にはもう、人魚と兄さんは一緒にはいないはず。
一緒にいるわけがない---
そして次の日俺が見たものは、兄さんと人魚がキスをしている場面だった。
足元が崩れた気がした。
それくらい、俺は動揺していた。
しかしなんでまた、俺はこんなに動揺しているんだ?
そうだよ…。
俺はただ、珍しい人魚を見るのが楽しみだっただけだ。
俺にとっては玩具みたいなもの---
そのオモチャを取り上げられて、苛立っているだけ。
ただ…、
それだけだ---