【完】まりあ ~人魚姫の涙~
私の腰にまわしていた腕をソッと離しながらジッと見てくる吊りあがったブラウンの瞳に、少しばかり居心地が悪くなりながらも首を縦に振った。
と言ってもこれが本当に自分の前世なのか単なる夢なのか…、
今だ確かではないけれど---
「…マリア様が人魚だった?でもあの時のマリア様には、足がついていたが…」
「うん…。………あっ!あれ?そういえば、人魚姫の話しと私の事がなんだか被ってる気がする」
蒼ちゃんに事の真相を話そうとしてフと思った事は、世に出ている人魚姫の話だった。
この話しって殆ど全て、私の前世の事がそのまま書かれているような気がするんだけど気のせい?
それとも人魚姫の本を見て、私が勝手に自分の前世だと思ってるだけなのかな?