【完】まりあ ~人魚姫の涙~
三人掛けのソファーに私を挟んで両側に座る二人をチラリと見ると、二人の表情はやはりというか何と言うか…。
とても緊張した面持ちをしていて、声が掛け辛い。
すぐに私達の前のソファーに座った監督に、自然と私達の視線も監督に向かう。
三人の視線を受け取った監督は、そのままニッコリと笑った。
「さて…、どこから話そうか?」
どこかもったいぶったような言い回しをしながら、私達三人を眺めた。
「まずは私の正体から明かした方が、話しは早いかな?」
監督の言葉に、思わずゴクンと喉をならしてしまう。
誰なのだろう?