【完】まりあ ~人魚姫の涙~
「…じゃ、行ってくるね」
「オウ!行って来い。…ま、ダメだったら俺がお前を嫁に貰ってやるから、安心しろよなっ」
「…うんっ」
お互いに少しずつ体を離していき…、そして私は蒼ちゃんに背を向けた。
一歩、一歩…と足を踏み出すその後ろできっと、蒼ちゃんは私の事をジッと見ているのだろう。
蒼ちゃんの強い視線を感じながら、衣裳部屋の前で立ち止まる。
少し離れたところにいるであろう蒼ちゃんを見る事なく、ドアに手を伸ばした。