【完】まりあ ~人魚姫の涙~


パタンと手帳を閉じガラステーブルの上に置いてから足を組みなおす麗華さんに、ゴクンと唾を飲み込みポケット越しに感じるナイフに手で触れた。




話しがスムーズに済めば、これは使用しなくてもいい…。




だから、なんとしても麗華さんに聞いてもらわなくちゃ---




「催眠術をもう、使うのは止めてもらえませんか?」




私の言葉に目を丸くする麗華さん。




それは多分、催眠術を使用してると私に知られているとは思っていなかったからだと思う。




麗華さんが催眠術を使用出来ることを知っているのは、麗華さんのお姉さんだけ…。




だからきっと今の言葉で、お姉さんが身近にいるのが分かったはずだ。


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