はやく俺を、好きになれ。
目を潤ませて俺を見てくる真優を更に虐めたくなる。このとき漸く綾の気持ちが分かった。ドS心の扉を開いちまいそうだ。



「許してほしいか?」

「……うん」



やべえ。俺今日からドSになるわ。

なんて下らねえことを思いながらニヤッと口角を上げる。



「…なら真優から俺にキスしてくれよ」



名前の大きな目がゆらゆらと揺らいだ。それでも俺はサディストの片鱗を見せる。真優の気持ちが自分に向いた事で自覚があるほど調子に乗っていた。
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