だから、恋なんて。
とてもじゃないけれど、もう一人オペ後を担当できそうにないのはわかる。
「こっちで受けます。師長、もう帰ってきます?」
「うん、もう閉腹してる」
オペ室の様子を見てきた師長に、オペ後の患者さんを自分の担当患者さんのベッド横で受けることを伝える。
ほんとうは新人が術後を受けるように用意したベッドがあったけれど、そこは今まさにバタバタと急変対応をしている隣なわけで。
モニター類を準備していると、スッと榊が隣に来て手伝ってくれる。
「ここしておきますから、美咲さんは輸液準備してください」
「オッケー、助かる」
オペ後の輸液類も大体は準備されているだろうけど、そこはやっぱり自分でいくものは自分で再確認しておきたいから、有難く榊に任せる。