イナズマ
「あのなぁ・・・」


そんなに素直に何でも話されると、俺、どう反応していいか分からねーだろう?


同い年の女に対する偏見が崩れそう。
いつも甘えてきて、でも肝心なことは口に出したりしないのが同級生の女だと思っていた。


「何?」


平然と言葉にしてくる怜奈。


「そういうの、俺に言っても意味ないぞ。颯太なら喜ぶけれども。そして死んでも喧嘩しないだろうけれども」



「伝えたい言葉がある人と、どうでもいい言葉しか思いつかない人がいない?
私には、いるの」


いるの・・・って。

俺は、黙って、下を向いた。

俺には、怜奈に伝えたい言葉が見つからないから。
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