Heaven
狂子の前に現れる、象牙色の衣服の白髪の男。

スン…と鼻を鳴らした狂子は、あからさまに嫌な顔をした。

「日本まで何しに来たの?ヴァチカンの祓魔師が」

「…こんな島国にまで、ヴァチカンの名は伝わっているのだな」

無表情で狂子を見るヘヴン。

その右手が、彼女に向けられる。

「学び舎を狩場にするとは、悪趣味な魔物だ」

「ここには若い娘が多いからね…餌には困らない」

『餌』

人間を餌と、狂子は言い切った。

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