降りそうな幾億の星の夜

花火

美月 「何着てこうかな~。」
星夜 「何?」
美月 「今日の七夕祭り!何着てこうかなって」星夜 「何着たって同じだろ。」
美月 「酷い!楽しみにしてるのに!」
自転車をこぐ僕の後ろで彼女の温もりが優しく伝わってくる…。いつもと変わらない風景。いつもと変わらない何気ない会話。ただ一つ変わったのは高校生になって初めての夏休みを迎えようとしていた。
美月 「そうだ!また新しい詞書いたの!星ちゃんまた曲付けてよ!今回のはけっこう自信あるんだ!」
星夜 「分かった。俺が最高の曲を付けてやるよ!」
美月 「すごい自信だね。期待してるから!じゃあまた後で。お祭でね!」
星夜 「おう!迎えに来るよ。」
美月 「うん。またね。」
彼女の笑顔を見送ったあと僕は帰路に着いた。
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