空色ホイッスル



「……一ノ瀬くん?」



全然部活連絡じゃないじゃん!って自分にツッコミながら



私はもしもしも言わずに、一ノ瀬くんの名前を呼んだ。



「あれ?今日はビクビクしながら電話に出ないの?ちょっと期待してたんだけど……」



電話越しに聞こえてくる意地悪な声とクスクス笑う声。



だめだ……一ノ瀬くんの声聞いてたら前みたいにまたドキドキしてきた。



「この間、電話終わった後すぐに登録したからもうちゃんと出れるもんね!」



と一ノ瀬くんに合わせながら話してるつもりだけど



私、本当に普通に話せてる?



「なぁんだ!でさ、合同合宿ってまじ?俺の学校のみんなまだ聞いてないからびっくりして、メールに返信しないで電話しちゃったんだけど」



それで電話してくれたんだ!



嬉しいな、メールよりも電話を選んでくれたこと。



だって、会って話す時よりも近くで一ノ瀬くんの声を聞けるから。



< 125 / 450 >

この作品をシェア

pagetop