空色ホイッスル
「……一ノ瀬くん?」
全然部活連絡じゃないじゃん!って自分にツッコミながら
私はもしもしも言わずに、一ノ瀬くんの名前を呼んだ。
「あれ?今日はビクビクしながら電話に出ないの?ちょっと期待してたんだけど……」
電話越しに聞こえてくる意地悪な声とクスクス笑う声。
だめだ……一ノ瀬くんの声聞いてたら前みたいにまたドキドキしてきた。
「この間、電話終わった後すぐに登録したからもうちゃんと出れるもんね!」
と一ノ瀬くんに合わせながら話してるつもりだけど
私、本当に普通に話せてる?
「なぁんだ!でさ、合同合宿ってまじ?俺の学校のみんなまだ聞いてないからびっくりして、メールに返信しないで電話しちゃったんだけど」
それで電話してくれたんだ!
嬉しいな、メールよりも電話を選んでくれたこと。
だって、会って話す時よりも近くで一ノ瀬くんの声を聞けるから。