空色ホイッスル




「俺のこと知ってたの?」



「さっきまでベンチで試合ずっと見てました。試合お疲れ様です!



次の試合も頑張って下さいね!」



一ノ瀬くんが私と同じ2年生だということは知っていたけど、初対面だから私は敬語で話すことを選んだ。



近くで見た彼は、ピッチで見た時よりも背が高くて、程よく日焼けしていて



白いユニフォームがとても似合う彼は学校ですごくモテているように思えた。



「ありがと。あのさ、俺たち年同じでしょ?普通に話してよ」



そう言ってきた一ノ瀬くんに私はコクンと頷くことしかできなかった。



だって、私が一ノ瀬くんと話すことなんてないって思ってたのに



こんな彼と話す展開になるなんて



自分が夢をみてるのかと疑いたくなるくらいだったから。




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