空色ホイッスル
そう言い切った俺に対して、芽衣は口をあんぐりとしてとってもびっくりしていた。
「……何か理由はあったんだろうなとは思ってたんだけど、
一ノ瀬くんが入部した当初にそんなこと言われてたなんて……」
「俺もまさか入部していきなりディフェンダーをやることになるなんて思いもしなかったよ」
駅に着いた俺たちは改札を通って、来た時と違うプラットフォームの階段を上った。
そして、電車が来て乗り込むと「さっきの話の続き聞かせて?」と言われてまた話し始めたんだ。
「それからは他のフォワードの奴を半分羨ましい、半分恨みながら
やったことのないディフェンダーのポジションの動きを覚えて行ったんだ」
去年の俺は本当に子どもで本当にフォワードに戻ることしか考えてなかったなって思う。