空色ホイッスル
エスカレーターに乗って、改札までの通路を一緒に歩く。
「また部活の休みが合ったらどっか行こうな」
「うん、楽しみにしてる!」
その道はいつも歩いているよりもとっても短く感じて
改札に近くなるたびにどんどん帰りたくないという気持ちがつもってきた。
そして改札の前に着くと一ノ瀬くんは足を止めてこう言った。
「次の冬の大会、咲坂とまた試合で当たるまで絶対負けないように頑張るから
芽衣の学校も俺達と当たるまでは絶対に負けんなよ!
一昨日の練習試合じゃなくて、ちゃんとした公式戦で決着つけような!」