空色ホイッスル
「「はい!」」と大きくハキハキした声で返事する部員たち。
でも私の頭の中はクエスチョンマークでいっぱい。
私、先生から別行動とれ!何かしておけ!なんて事前に言われてないよね?
「芽衣、どこ行くの?」
と隣にいる祐ちゃんは先生の目を盗んで小さい声で聞いてくる。
「私も全然何にも聞いてないからどこに行けばいいか分からない……」
「何だそれ」
とクスクス笑って、まぁ大体は予想は着くけどなと言ってきた。
「……………。吉岡!」
「はい!」
先生が何か話している時にいきなり私の名前が呼ばれた。