新世界
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とある時

とある場所に

百人の人間を集め 一人ずつ問われた

「幸と不幸 どちらが多い人生を望むか」

一番から九十九番までの人間は幸の多い人生を望むと答えた

が、百番目の人間は不幸の多い人生を望むと答えた

一番から九十八番までの人間は、なぜ不幸の多い人生を選ぶのか理解不能だと相手にしなかったが

九十九番目の人間は、「なぜあなたは不幸の多い人生を望むのか」と百番目の人間にたずねた

すると百番目の人間は、

「不幸こそ真の幸福への近道だ。不幸を不幸とさえ思わない心がどれほど価値のあるものか皆知らない。私は真に価値のある人生を選びたい。」


と答えた


ー百年後

とある場所に

百人の人間を集め 一人ずつ問われた

「幸と不幸 どちらが多い人生を望むか」

一番から九十八番までの人間は、幸の多い人生を望むと答えた

が、九十九番目と百番目の人間は、不幸の多い人生を望むと答えた

一番から九十六番までの人間は、なぜ不幸の多い人生を望むのか理解不能だと相手にしなかったが

九十七番と九十八番目の人間は、「なぜあなた方は不幸の多い人生を望むのか」と九十九番と百番目の人間にたずねた

すると九十九番と百番目の人間は、

「不幸こそ真の幸福への近道だ。不幸を不幸とさえ思わない心がどれほど価値のあるものか皆知らない。私達は真に価値のある人生を選びたい。」

と答えた

ーさらに百年後

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