オオカミと赤ずきん
第1章 忘れたい過去

いつもと同じ朝

ージリリリリリリッ


目覚ましの音で私は起きた。


いつもと変わらない朝

今日もつまらない一日が
はじまった。



制服に着替えて

リビングへ向かう。



ーおはよう。今日も遅くなりますー


テーブルには冷めた食パンと


母からの手紙が置いてあった。


母は朝早くから夜遅くまで働いており、
父はどこにいるか分からない。


だから、毎朝一人で朝食をとる。


そんな生活にはもう慣れた。



ーピンポーン


「あっ来た。」


ーガチャ


「おっはよー!恋夏ぁー」


朝から元気なこの子は


私の親友の安藤沙羅(あんどうさら)


「今日も元気だね…」
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