失望巡りて世界は廻る
クロネコさん



「いててて……まったく、飛ばしすぎなんだよ。もっと優しく飛ばしてよね」



誰に向かって放った言葉か。4番目は、ゆらりと去ってゆく霧をキッと睨む。

4番目の行き着いた先にはどこかの路地裏。はて誰もいない、どこへ行こうか。


とりあえず、と。立ち上がりゴスロリについた砂埃をぱんぱん叩いて落とす4番目。



「さて、どこへ向かおう……か、な………………………」



腰に手をあてた状態である一点を見つめたまま目を逸らさない4番目。

一体なにがいるのかと。



「にゃんにゃにゃーんっ、やっぱこの姿だとみいーんなお菓子くれて嬉しいにゃーんっ。…………およ?」



ばっちり目があった瞬間、思いきり目を逸らす4番目。その反応わっかりやすう。

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