俺ら参上ッッ!!


-次の日-


「いってきます!」


いつも通り私は家を出て、いつもの道を歩いていた。
今日はちょっと早めに出たから、遅刻は気にしなくても大丈夫。


「それにしても昨日…」


昨日の出来事が脳裏に焼き付いていた。

あれって現実だったのかな…

試しに自分の頬をつねってみた。


「いたひっ」


やっぱり痛かった。

うーん、でもイマイチ信じられない…

もう一回引っ張ってみた。


「…やっはりいたひ」

「……おい、ひかり
さっきからお前は何をやってるんだ…??」

「へっ!?」


隣からいきなり声がしたと思ったら、そこには柊くんがいた。


「え!?え!?
なんで柊くんがここにいるんですか!!?」

「そんなに驚くな
いや、たまたま登校していたらお前が歩いてたから話しかけたんだ」


たまたま…??


「いや、それは嘘です」

「なんでそう思う?」

「こっちから来る人はいないからです同じ学校の人で」


私がそう言ったら、柊くんは笑った。


「ははっ、根拠には欠けるが…
バレたか」

「え?」


それってどういう…


「正確に言えば、お前を待ってたんだ」

「ま、待ってた!?」


この私を柊くんが!?


「いやいやいや、きっと夢だ…」


また頬をつねろうとしたら、


「やめろっ
自分を傷つけるなっ」


柊くんに手を掴まれた。


「お前はいつもそうだ
その悪い癖…」

「いつも…??」


柊くんはハッとした。


「いつもってどういうことですか、柊くん…」

「……」


まるで私を前から見てたみたいな言い方…

柊くんはなにも言わなかった。

気になるな…

その時、


「おーいひかりー!!
おはよ…って、なんで玖白がいんだよ!」


え!?宮内くん!?
なんでここにいるの!?


「お前こそなんでここにいるんだ」

「いやーまぁ…その
ひ、ひかりと一緒に登校しよっかなーっつって」


宮内くんは照れながら頭をかいた。


「えっ、宮内くん…ほんとですか?」

「お、おう…マジ」


二人して赤面してしまった。


「おい、俺の存在を忘れるな」

「あ、わりぃ!」

「ごめんなさい!」

「まぁいいけど…
仕方ない、3人で行くか」


なんやかんやで3人で登校することになった私。

な、なんでこんなことになってるのー!!?




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