武士道セブンティーン!!


キンッ! ガキンッ!


「…………」

どうしよう。
あたし、逃げるべきだろうか?

武田は味方じゃないし、沖田もあたしの敵だ。


………ウン。逃げた方がイイネ。


あたしは痛む腹を押さえながら、手をついてその場を離れる。

あいにく沖田は気付いては………


「何してるんです。逃げたりしたら、承知しませんよ」

………いましたね。

「逃げます!サヨーナラ!」


あたしは沖田の言葉を無視して立ち上がり、
猛ダッシュで逃げた。

ヤバー。あたしまだ動けんじゃん。


「あっ、ちょっと!待ちなさい!」

「待てって言われて待つ訳ないだろ!あばよ、………うわぁっ!」

背後を振り向きながら走っていて、いきなり目の前に気配を感じたと思ったら、体が浮いた。


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