武士道セブンティーン!!

永倉は何も映さない無表情であたしを見ていた。

「あたしのこと思ってって言っても、貴方たち
あたしを疑う気バリバリでしょう。
土方は露骨だし、沖田さんは目ぇ笑ってないし」


それは永倉さんも然り。


「俳句云々のことも、帰る場所がないってのも、カスみたいな思いやりなんでしょうね」

言いながら、
あーあたし、そうとうひねくれてるなーと思った。


そんな自分を笑いながら、目を閉じて俯いた。


「……ちゃんと、分かってますから」


だから、別にどーでもいいんです。


「信用されたい訳じゃないし。
あたしは、あたしの好きな人に信じてもらえたらそれでジューブン」

< 83 / 337 >

この作品をシェア

pagetop