二重人格神様~金と碧の王~



それを、また肌で感じ、止まらない涙を手で乱暴に拭い再び膝を抱えようとすると、突然、伸びてきた手に腕を掴まれた。

だれ?なんて、思うより前に掴まれた腕を引かれ、その主をみると、ドクンと胸が高鳴った。


「…え」


「お前、本当にうざい」

私の腕を掴むのは、不機嫌な顔をしたグレンさん。つい先程、暴言をはき資料を投げつけた本人がいる。

なんで?いるの?


戻ってくるなど、思ってもいなくて、涙で濡れた顔で見ると、そのまま私を無理やり引っ張り、窓のない、少し薄暗い通路に私を連れ込み腕を離せば腰に手を当て、私を睨んだ。


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