二重人格神様~金と碧の王~




「みっともない!いつまで、泣いてるんだ!」


「…へ?」

「お前の啜り泣く声が部屋にまで、届く。やめろ、泣きたいのなら、部屋にいけ!」


な、なにそれ…

戻って来たのだから、少なからず悪いと思ってきたんじゃないの?

なんで、また、そんなことを…


「…うっ」


一度は止まったはずの涙がこぼれ、両手で顔を覆うとグレンさんはギョッとしたのか、一瞬黙りこむ。


「だから、やめろと言っただろう?俺が泣かしてるみたいだろ!」

何処かで聞いたような台詞に、思わず頭に血が登り、グレンさんを睨み付け、集めた資料を床に叩きつけ怒鳴った。



「あなたが泣かしたのよ!!他に誰がいるの!!」


屋敷中に響き渡るんじゃないかって、ほどの大声。


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