二重人格神様~金と碧の王~

ぬくもり




***


その後、軽く食事を終えお風呂に入ってから部屋に戻った。


いつもの通り、サイドランプをつけたままベッドに寝転がり金色に輝く月を眺める。


昨日から眠っていたせいだろう。少しも眠気が来ず、ぱっちり開いた眼で長い夜を過ごしていた。


その頃には身体の方は怠さも取れ楽になっていた。


これも、迷惑かけた皆のおかげだと改めて思う。


お礼を言うだけでは足りないほど、感謝している。

グレンさんにも、フェイランさんや、アレス、呉羽さんにもだ。

そしてもちろん、海鈴さんにも。手を握ってくれていたのは嬉しかった。


実は寝れないのもあるが、起きているのは海鈴さんが帰ってくるのを待っているためでもある。


海鈴さんに戻ったということは、あの事を聞いただろう。


そうなると、話したい事が沢山あるから。


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