二重人格神様~金と碧の王~
「どうして…そん…な…こと…言うの?」

「…」

幸せになってくれ…なんて…

「一緒に…で…す…よ、ね」

「…え?」

「他人…行儀…みた、い」

顔を反らした私に、グレンさんは失笑する。そして「…あぁ、そうだった」と軽く返し、いのりの身体起こし肩を抱く。そのまま腹部に手を当て、微笑むと囁くように言った。


「ごめんな」

「なに…っ」

なにが?そんな言葉を最後まで言わないうちに、唇をふさがれ何か苦い味が口内に広がった。吐き出してしまいそうなほどの味が身体を流れて生き、寒気がした。

グレンさんの身体を引き離そうにも、その手は私をしっかりと抱いたまま離さない。

もともと力がないのだ。引き離せるはずもなく、彼の袖を握り締めれば、急速に睡魔が襲ってきた。

更に、力が抜けた気がした。寝てはいけないのに、もう抗うことは出来なく、そのまま私は、とても深い眠りについたのだった。

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