二重人格神様~金と碧の王~



その日の夜、深界には珍しく黒い雲が広がり大粒の雨と雷を降らせていた。



いつも綺麗な景色が見えなく、時折、ゴロゴロと鳴る音と雷の光に周囲が照らされ、白い稲妻が見える。


私は一人呆然とその光景を窓にへばり付きながら見ていれば、不意に背後から海鈴さんが近づく。


「いつまで見ているんだい?もう一時間は経過しているよ」

「え?」

海鈴さんにいわれ初めて時計をみると確かに一時間も経過している。あ、いつの間に…


人間の世界にいた時と変わらない光景になんだか少し懐かしくて、つい、見てしまった。



窓から離れ、肩に手を添える彼をみると、海鈴さんは少し不思議そうに言う。



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