[完]バスケ王子に恋をして。
教室に入るとまた悲鳴が聞こえた。

「ったくうるせーな」

机に頬づえをついて嫌そうに海斗を見つめる咲羅。

「咲羅ー!!」

咲羅に抱きつく。

「うぉ!!びっくりしたー奈未か」
「おはよー」
「はよ」

咲羅も笑顔で言ってくれた。

あっ!!昨日のこと確認しなきゃ!!

「咲羅って春樹と幼なじみなの?」
「えっ!?なんで春樹知ってるの?」

びっくりした顔で私に聞く咲羅。

「昨日の放課後喋ったの。そしたら咲羅は幼なじみって言ってたよ?」
「はぁー…あの馬鹿ー」

嫌そうに顔をしかめる咲羅。

「で、どうなの?」
「まぁ……そんな感じ」
「それと咲羅の隣の席春樹でしょ?」
「それも春樹から聞いた?」

呆れた顔で聞いてきた。

「うん」
「あの大馬鹿が!!」

いきなり咲羅が大きな声で叫んだ。
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