永遠の愛をキミと誓う。

神田家





「結愛、今日よね?永遠くんが家に来るのは」



「うん、そうだよ。ってこれで聞くの何回目?」




あたしは朝からテンションの高いお母さんに、呆れながら言う。




「だって、あんまりはっきりとは見たことないのよ?それに結愛言ってたじゃない。家に来るために、黒に染め直してくるって。しっかりしてるわね。そんなの気にしないのに」





お母さんはもう、会う前から永遠のことを気に入ってる。


でも、気に入ってくれてるのは嬉しい。



お母さんは気合い入ってて、朝からケーキまで買いに行ってた。


永遠は甘いものあんまり好きそうじゃないから、甘さ控えめのチーズケーキを。





「お母さんもお昼作るの手伝ってよ。永遠も食べるんだから」



お母さんに手伝ってもらうよう促すけど、お母さんは全く聞いてくれない。


さっきから、物の位置とか汚い場所はないかとかを気にしている。



昨日すっごい掃除したのに。




でも、そこもお母さんの良いところか。






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