幕末の神様〜桜まといし龍の姫〜
「よろしいのですか!?芹沢さん!!」
二人が部屋を出て行ったあと、新見は芹沢を諭すように訴えかける。
「やつらを野放しにしておけば、ますます付け上がるのでは……」
「よい」
新見の言葉を遮り、芹沢はコトっと、お猪口を膳の上に置く。
そして鉄扇を片手でもてあそびながら、何やら思案をはじめる。
「ふん。あのような法度で、俺を縛れると思ったか、土方」
意味深な言葉が、やけに部屋に響いた。